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Vol.6 スパルタクス
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今回このコーナーでは初めてバレエを御紹介します。先日、東京文化会館でボリショイ・バレエ団のスパルタクスを見てきました。昔々カーク・ダグラス主演の同名の映画がありましたが、それはあまりにも昔過ぎて。ソリストの座長公演は別として、内外のバレエ団が日本でやる演目としては、全幕ものなら今でも白鳥の湖、眠れる森の美女、シンデレラ、くるみ割り人形などがメジャーです。ゆえにちょっと食傷気味の私。でも今年はあのボリショイが、日本公演では何と29年ぶりにスパルタクスをやるというので、20000円のチケット代にひーひー言いながらもついに見ました。 |
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対する女性ダンサーはスパルタクスの恋人フリーギアと悪女エギナ。エギナ役のマリーヤ・アラシュは申し分なく悪女の条件を備えていて、天性の美貌に加えて、頭の先から足の先までしなるような思わせぶりたっぷりの動き。優美な動きの裏に何か策略を巡らしている様子が、その冷たい笑顔と射るような視線で表現されていました。とりわけ白鳥ではなく、眠りでもないこの大地の香りがするスパルタクスにあって、唯一都会的な硬質の演技だったといえるでしょう。個人的には今日の一等賞をこのM.アラシュにあげたいと思います。
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